久留米大学医学部疾患モデル研究センターは、本学における基礎および臨床研究に携わる関係者の動物実験の効率化、標準化等に対する強い要望により、1970年(昭和45年)1月に創設されました。中央的に動物実験を行う施設は当時としては稀で、さらに動物実験専用の独立した建物としては国内の大学で初の施設として建設されました。2018年には、本学創立90周年事業で建設された基礎3号館に移転しています。
当センターは、全世界の研究者の適正な動物実験のよりどころであり、世界各国の動物実験に関する法規の骨格となっている3R(Replacement;代替法の利用、Reduction;使用動物数の削減、Refinement;苦痛の軽減)の原則を徹底し、動物福祉に配慮した運用を行っております。
特に昨今、AIやiPS細胞などを用いた動物実験の代替法の開発も目覚ましい発展を遂げております。当センターにおいても新しい動物実験代替法を積極的に導入し、使用動物数の削減に取り組んでいます。こうした姿勢を鮮明にするべく、2023年度から当センターの名称を、それまでの動物実験センターから「疾患モデル研究センター」とし、新たなスタートを切っています。
また、おかげさまで当センターは2020年に創立50周年の節目を迎えました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により延期を余儀なくされておりましたが、創立50周年記念行事も執り行う予定です。今後の歩むべき道についてみなさまと考える機会とし、一層の研究力強化に邁進して社会貢献に繋げたいと存じ上げます。
以上をはじめとした疾患モデル研究センターでの研究活動に対しまして格別のご配慮を賜りますようお願い申しあげます。趣旨にご賛同くださる場合は、「久留米大学医学部研究助成金」*を通じてご支援を頂きますようよろしくお願い申しあげます。
*寄付申込書の「2 配分を希望する講座名、研究者名」に「疾患モデル研究センター」とご記入ください。